鍵の強さは何で決まると思いますか?よく基準とされているのが、ピッキングに耐えられるかどうか、です。
平成14年~15年のピーク時、ピッキング手口を使った泥棒集団により甚大な空き巣被害が報告されていましたが、各鍵メーカーがすぐにピッキングしにくい鍵を開発しましたので、普及率に伴い空き巣被害も年々減ってきました。
その為、現在ではピッキングに強いという事は当たり前の性能・防犯鍵の最低基準となり、ピッキングを行って空き巣に入ろうとする泥棒も少なくなりました。となると、今の鍵の強さの基準は、他の手口にも強いということが求められます。
錠前破りの手口は様々。そのほとんどに長時間耐えられる最高水準の鍵をご紹介いたします。
最高水準の防犯鍵「カバスターネオ」
まずはカバスターネオの基本性能からご紹介します。
- ピッキングに10分以上耐えられる(防犯テストの最高レベル)
- 鍵穴壊しに10分以上耐えられる(防犯テストの最高レベル)
- 鍵穴内部は5列の縦横斜めからなる複雑なピン配列
- ドリル攻撃にも強い超硬ピン内蔵
- 複雑な鍵はコピー困難
- 理論鍵違い数は2兆2千億通り
これだけでも、住宅の鍵としては高い防犯性を有している事がわかります。ですが、カバスターネオでは更なる安全機能を持っている事が最高水準と呼ばれる鍵の秘密。
不正な鍵複製を防止する鍵の登録システム
鍵に書かれている番号だけで合鍵は作られてしまいます。うっかり鍵の番号を盗み見られてしまったら、または鍵を渡してしまった時、知らない間に鍵を複製されてしまうことがあります。そうした不正コピーを防ぐ鍵の登録システムが標準制度としてあるカバスターネオはやはり安心です。ではどうやって不正コピーを防止するのでしょうか。
まず鍵は縦横斜め、複雑に削り込まれているので目視や鍵穴をもとにコピーするのはほぼ不可能。続いて鍵を持ち出して合鍵屋で作る、これもカバスターネオの場合は出来ません。というのも、鍵はメーカーに直接発注する以外に作ることが許可されていない・技術的にも機械がないため出来ないのです。鍵にかかれている番号と、あらかじめ登録している鍵の番号(持ち主のみが知る)の2つをメーカーに申請して合鍵は作られます。これが本人以外の合鍵作成を防止するKaba鍵登録システムです。
カバスターネオのメーカー
カバスターネオは、精密機器で有名なスイスの会社Kaba AG社100%出資の日本法人「日本カバ」により発売されています。現在、スイスのKabaとドイツのドルマ社が合併したことにより社名はドルマカバ社に変更され、日本法人である日本カバ社もドルマカバジャパン株式会社となりました。