前回の記事でも紹介したスマートフォンで開ける鍵は、便利さと管理のしやすさを追求したものです。現在ついている鍵に被せて使用しますので、もし防犯性も欲しいという方は鍵の方の性能にも注目してみましょう。

鍵は何でもいい、壊れなければ安い物でもいい、とお思いの方は注意!もし玄関の鍵がトイレにつけるような簡単な鍵だった場合、泥棒は目を輝かせて狙いに来るでしょう。
近年の空き巣被害の減少理由は、ご家庭でも防犯性の高いディンプルキーが使われるようになった事が大きく影響しています。普及率が高まる事で、泥棒にとってやりにくい家が増えています。

あなたのお家も強靭設計のディンプルキーシリンダーを取り付けて、まずは狙われにくい家を目指しましょう。

ディンプルキーの「GRAND V」

ここでオススメするのは大阪に本社がある日本の鍵メーカー「GOAL」の鍵「GRAND V」です。国内の主要な鍵メーカーとの錠前製品と交換もできます。

強靭な設計

GOALには主力の製品「V-18」というディンプルキーがあります。V-18はディンプルキーの基本ともいえる「ピッキング」の耐性が10分以上あり、ドリル攻撃を防ぐ頑強設計が特徴です。GRAND VはV-18より更に防犯性が高く、ピッキング耐性は10分以上、更にドリル攻撃の耐性も10分以上となります。この10分以上というのが防犯性が高い鍵かどうかを見極めるポイントで、指定建物錠は「防犯性能説明義務」によりこの性能表示が義務付けられています。

鍵違い数が1000兆2800億通り

同じ鍵にはまず出会うことがない膨大な鍵違い数。V-18が120億通りとなりますので、GRAND Vは更に複雑なピン構造に進化した事がわかります。ピンの構造は5段差・24コラムのピン配列、ピッキングでの探り解錠は不可能に近いでしょう。このピン1つ1つもステンレス鋼製となっています。

セキュリティIDタグシステム

鍵の防犯性は構造だけではありません。GRAND Vの鍵を誰かが勝手に複製できないよう、鍵に刻印されているキーナンバーと別で配布されるセキュリティIDナンバーを一緒に提示しなければ合い鍵屋さんでも作る事はできません。鍵を持ち出しても不正にコピーすることができないセキュリティシステムです。もちろん、分譲マンション等の場合も各戸でIDナンバーが設定されています。

使いやすさ

ディンプルキーの構造が複雑になるほど、鍵穴へ挿しにくくなったり、ちょっとした埃やゴミがピンの動きを妨げて鍵が抜けにくくなったりします。GRAND Vは、ピンそれぞれに特殊な潤滑コーティングを施してありスムーズ鍵を抜き差しする事ができます。また、鍵の向きは無く、裏表どちらからでも差し込めます。鍵を挿し込む入口部分は、鍵穴に向かってすり鉢状になっていますので、挿すときに少々ずれても形状に沿って鍵穴へ誘導される設計。

マンション向けのキーシステム

V-18同様に、鍵穴を変えなくても専用の鍵(チェンジキー)を挿してから新たな鍵を挿せば古い鍵は使えなくなります。マンションの管理人の方で、住人が入れ替わるたびに鍵穴を交換しているのであれば、鍵交換の費用も抑えられるGRAND Vをオススメします。

また、鍵を持っているだけでスムーズに出入りができるハンズフリーに対応。エントランスから駐車場の出入り口、宅配ボックスとの連携も可能。マンションの価値を上げるディンプルキー「GRAND V」を検討してみてはいかがでしょうか。